labyrinthus imaginationis

想像力ノ迷宮ヘヨウコソ…。池田真治のブログです。日々の研究のよどみ、そこに浮かぶ泡沫を垂れ流し。

2011-01-01から1年間の記事一覧

J. S. Mill全集online/pdf

なんかすごいものを発見してしまいました(今頃になって)。【リンク】より,なんと,J.S. Millの全集がダウンロードできてしまいます。 むろん,A System of Logic も、Vol. VII, VIIIに含まれています。【リンク】ホームを覗いてみると,Millだけでなく,…

ゲーデル・セミナー@マルセイユ。 ゲーデルの遺稿ノートと格闘。今日も大した仕事はできず。 本日の成果は、1933年の、証明可能(Beweisbar)が様相オペレータのようにふるまうことを指摘した論文との連関が明らかになったことでしょうか。現代的には、S4の体…

所属ラボであるCEPERCのメンバーによる、Intuitionのワークショップに参加してきました。 プロティノス、ポアンカレとカントの比較、および、ゲーデルについての発表がとりわけ勉強になりました。

エピステモロジー・セミナー@Paris

明日は、以下の発表を聴きに、パリに行ってきます。 Eberhard KNOBLOCH - Géométricité, rigueur et analyse: comment Leibniz a-t-il réagi à la Géométrie cartésienne? リンクMichel SERFATI - Aspects philosophiques de l’émergence du symbolisme math…

フランス(語圏)の哲学系出版社リスト。

Agone *ジャック・ブーヴレスの本がここから出版されていたので知りました。 Albert Blanchard *数学,自然科学,科学哲学,数学の哲学系。すばらしい。 Armand Colin *Revue de Métaphysique et de Moraleはここ。Vocation philosopheという,試験対策用…

アントワーヌ・アルノー『真な観念と偽な観念について』Vrinより出版。

Denis Moreau版, Antoine Arnauld, *Des vraies et des fausses idées* Paris: Vrin, 2011をゲットしました.気になるイントロですが, 1. 著者と当時の状況, 2. 本書の構成, 3. 観念とは何か, 4. デカルトとデカルト主義, 5. アウグスティヌスとアウグ…

バッハ,モテット・コンサート

今日はバッハのコンサートに行ってきました. Laurence Equilbey, Accentus - Concerto Köln : Bach "Motets" http://bit.ly/g3rjY6 http://bit.ly/hk41kW HerrewegheとHarnoncourtでMotetsの予習を試みましたが,難しいですなこれは…. 一杯ひっかけて,音…

ライプニッツの弁神論-国際会議-2010

稲岡さん経由で以下の会議についての情報を知りました。 LEIBNIZ'S THEODICY: CONTEXT AND CONTENT September 16th to September 18th, 2010 THE CENTER FOR PHILOSOPHY OF RELIGION AT THE UNIVERSITY OF NOTRE DAME http://philreligion.nd.edu/conference…

翻訳術

今後,翻訳の仕事も引き受けることを想定して,翻訳の方法を身につけておきたい. ……と,前から思っていたものの,なかなか実行できずにいた. 想うに,翻訳の仕事というのは, A) 自ら進んでやる場合,B) 人から引きうけてやる場合 とがあるだろう.残念な…

SugarSyncに登録の際への警告

SugarSyncに登録したことがおそらく原因で,わたしのgmailアカウントに IPアドレス:アメリカ合衆国(sharpcast.com:74.201.86.122)からログインされる,という被害を受けました.同IPアドレスでgoogle検索したところ,http://www.google.ws/support/forum/…

オンラインストレージサービス

資料共有のために,オンラインストレージサービスを探している.この記事によれば,SugarSyncが良さそう。 それに,オンラインストレージサービスを利用すれば,災害時でパソコンが壊れてしまっても,オンラインで,最後に同期したときのデータを復旧できる…

東北地方太平洋沖地震で被災された方々に,心からのお悔やみを申し上げます.一日も早い復興を,フランスよりお祈り申し上げます.2011年3月11日.池田真治

ゲーデルにおける概念と性質の問題

今取り組んでいる,ゲーデルのラッセル論文に関連して,みなさんご存知,ytb_at_twtさんからご教示いただきました. まず,ゲーデルは次のように言っています.「感覚知覚と概念の知覚のあいだには差異よりも類似の方が多くある.実際,物理的対象は概念より…

Urintuition

今日のゲーデルーライプニッツのミーティングでは,ブラウワーの"Urintuition"で盛り上がった.ゲーデルによると,Brouwerは A) "Man always and everywhere creates order in nature"; B) "This intuition of two-oneness, the basal intuition [Urintuitio…

J. Barnes版 アリストテレス全集 Revised Ed. が欲しかったので,amazonを介して注文.amazon以外で買ったが,送料がわりと高いな.それでも,安い買い物と言えよう.

幸福に関するライプニッツの格律について。

ライプニッツは次のように言っていた。 …ここで説明されるべきは喜びと苦しみの本性である。それは成功の表象以外のなにものでもない。すなわち、自らの完全性についての表象にすぎない。したがって、人は、ある努力に満足するとき成功し、努力に抵抗すると…

タイプ理論関連リンク集。

Russell's Paradox http://plato.stanford.edu/entries/russell-paradox/ Type Theory http://plato.stanford.edu/entries/type-theory/ Principia Mathematica http://plato.stanford.edu/entries/principia-mathematica/ The Notation in Principia Mathem…

格安航空券。

JAL PAK http://www.jalpak.fr/air2011.htme-dreams http://www.edreams.fr/skyscanner http://www.skyscanner.jp/

ホイヘンス

アダム氏から教えていただいたサイト: The Scientific World of Christiaan Huygens Professor Michael S. Mahoney(Current Agenda and Readings) http://www.princeton.edu/~hos/h591/591f01.html

フランス語とラテン語だけは、毎日やっとかないと。 http://www.arte.tv/fr/Comprendre-le-monde/philosophie/3630238.htmlomnivalenceさんから頂いた,結合法論と後の形而上学との関係の問題は,哲学史的には,とても難しいけれども興味深い問題ですね.い…

タイプ理論関連。

一日、タイプ理論研究会のレジュメ準備。 なかなか大変だ。近藤氏のブログが可述的定義/非可述的定義の歴史を整理してくれており、参考になった。 【リンク】Zig-zag Theoryなどについては,Tiles本に分かりやすい解説があることに,後で気づいた. 【リン…

ライプニッツ「運動は何か相対的なものである」の粗訳。

Leibniz [2.1677] Motum esse quiddam respectivum, A VI-4, 1970f. 驚くべき事柄。運動は何か相対的なものである。どちらの物体が運動しているのか、区別できない。ゆえに、もし運動が変状ならば、その基体となるものは、何か単独の物体ではなくして、宇宙…

リシャールのパラドクス

Revue generale des Sciences pures et appliquées, 30.6.1905, No. 12, p. 12 から、粗訳。数学の原理と集合の問題――われわれは、リセ・ディジョンの教師、リシャール氏から、次の手紙を拝受した。 1905年3月30日号において、本誌*1は集合の一般的理論にお…

解析研のお準備。 今日は、アーベルの定理とその系のとこで担当は自分。 英語で発表するので、wikiで下調べ。整級数ないし冪級数(power series) http://en.wikipedia.org/wiki/Power_series http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%AA%E7%B4%9A%E6%95%B0収束…

リベール・フロワモン

我がライプニッツが主題、「連続体の合成の迷宮」の名づけの親である、Libert FroimontすなわちLibertus Fromundus (1587-1653)に関する記事を見つけた。マニアックな!と思わず釘付けになる。 http://www.patricktaylor.com/libertus-fromundusリベール・フ…

物質と運動は単なる現象であること

ライプニッツ「物質と運動は単なる現象であること」[c. 1678-79?] (A VI, 4, 1463)の粗訳。 物質と運動が単なる現象であること、あるいはそれらの内に何か想像(空想)的なものどもを含むことが、それらについて様々な矛盾する仮説が作られうることから、…

ツィッターでヒンティカのことが話題になった。 ヒンティカ派の仕事は、中世哲学史家から批判され、その批判は妥当とのこと。 Hintikka, Jaako. Time and Necessity: Studies in Aristotle's Theory of Modality. New York: Oxford University Press, 1973 M…

ラッセルのタイプ理論とゲーデルの哲学

ラッセルのタイプ理論の初期受容に関して,ゲーデルの哲学を考察する.まず,ゲーデルの「ラッセルの数理論理学」(1944)におけるタイプ理論批判の論点を確認する.その論文でゲーデルは,論理に対するラッセルの実在論的態度を受け入れ,その思想的起源を…

応用哲学会ワークショップのアブスト。

発表要旨

ライプニッツ国際会議で発表する要旨の草稿ができた。 Boundary and Modality: A Metaphysical Aspect of Leibniz’s Continuum ProblemShinji IKEDA (Université de Provence, Aix-en-Provence)Abstract Leibniz approached to the Continuum Problem from m…