labyrinthus imaginationis

想像力ノ迷宮ヘヨウコソ…。池田真治のブログです。日々の研究のよどみ、そこに浮かぶ泡沫を垂れ流し。

2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧

タイプ理論関連。

一日、タイプ理論研究会のレジュメ準備。 なかなか大変だ。近藤氏のブログが可述的定義/非可述的定義の歴史を整理してくれており、参考になった。 【リンク】Zig-zag Theoryなどについては,Tiles本に分かりやすい解説があることに,後で気づいた. 【リン…

ライプニッツ「運動は何か相対的なものである」の粗訳。

Leibniz [2.1677] Motum esse quiddam respectivum, A VI-4, 1970f. 驚くべき事柄。運動は何か相対的なものである。どちらの物体が運動しているのか、区別できない。ゆえに、もし運動が変状ならば、その基体となるものは、何か単独の物体ではなくして、宇宙…

リシャールのパラドクス

Revue generale des Sciences pures et appliquées, 30.6.1905, No. 12, p. 12 から、粗訳。数学の原理と集合の問題――われわれは、リセ・ディジョンの教師、リシャール氏から、次の手紙を拝受した。 1905年3月30日号において、本誌*1は集合の一般的理論にお…

解析研のお準備。 今日は、アーベルの定理とその系のとこで担当は自分。 英語で発表するので、wikiで下調べ。整級数ないし冪級数(power series) http://en.wikipedia.org/wiki/Power_series http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%AA%E7%B4%9A%E6%95%B0収束…

リベール・フロワモン

我がライプニッツが主題、「連続体の合成の迷宮」の名づけの親である、Libert FroimontすなわちLibertus Fromundus (1587-1653)に関する記事を見つけた。マニアックな!と思わず釘付けになる。 http://www.patricktaylor.com/libertus-fromundusリベール・フ…

物質と運動は単なる現象であること

ライプニッツ「物質と運動は単なる現象であること」[c. 1678-79?] (A VI, 4, 1463)の粗訳。 物質と運動が単なる現象であること、あるいはそれらの内に何か想像(空想)的なものどもを含むことが、それらについて様々な矛盾する仮説が作られうることから、…

ツィッターでヒンティカのことが話題になった。 ヒンティカ派の仕事は、中世哲学史家から批判され、その批判は妥当とのこと。 Hintikka, Jaako. Time and Necessity: Studies in Aristotle's Theory of Modality. New York: Oxford University Press, 1973 M…