論理学
GWに入って、ようやく溜まっていた仕事に集中する時間が少しとれそうです。手始めに、とある事典で担当した項目のうち、クーチュラと『ライプニッツの論理』についてドラフトを書きました。 制限字数内にまとめるのが大変で、資料の消化と執筆にずいぶんと時…
ルイ・クーチュラ『論理の代数学』(1905; 第2版:1914)から、 冒頭と結論部のみをざっくりと抄訳してみました。リプリント版がOlmsや、次の出版社から出ています。 Louis Couturat, L'Algebre de la Logique, 2e édition, Réimpression : Albert Blanchar…
ボルツァーノの「論理学」の定義が気になったので調べて見ました。ただのお勉強メモです。原書。 Bernhard Bolzano, Wissenschaftslehre, In 4 Bänden, (Leibzig 1929), hrsg. von Wolfgang Schultz, Band 1, Scientia Verlag Aalen 1970. これには現在、頼…
今日は雨模様だし、研究室で作業していても、最近は外でやっているテニスの音がうるさくてストレスが溜まるので、おうちで作業することにした。なぜ何も無いのではなく、校舎の目の前にテニスコートがあるのか。午前はデカルトに苦闘。午後は読みたい本でも…
昨日、哲学演習「論理的思考のすすめ」の試験を終えました。みなさま、たいへんお疲れ様でした。試験後、ささやかな打ち上げを行い、互いの労を慰め合うなどしたのでした。 ちなみに、打ち上げの費用はすべて私が持ちました(しくしく)。注文したお寿司を受…
今日で、哲学演習「論理的思考のすすめ」の授業はおしまいです。第8回解答篇を置いておきますので、各自ダウンロードしてください。これまでのレジュメおよび解答篇もまとめて置いておきます。 誤植や間違いの修正などもしてありますので、ご確認ください。 …
遅くなりましたが、第6回の問題解答篇です。取り急ぎ。第6回レジュメ 4枚カード問題 第6回解答篇
梅雨ですね〜。ようやく除湿機を買いました。富山は年間を通じて梅雨のようなものなので、必須ですよね。ダニとかも、この時期増えるそうですし。しかし、湿気はお肌には良いそうです。むむむ。授業準備の方も、仕事が忙しく、体力も尽きてきて、ペースダウ…
「論理的思考のすすめ」第6回レジュメの補足です。4枚カード問題これまでのレジュメへのリンクも、ここでまとめておこうと思います。「論理的思考のすすめ」 第1回レジュメ 第2回レジュメ 第3回レジュメ 第4回レジュメ 第5回レジュメ 第6回レジュメ 第7回レ…
前回の授業後、量化文のド・モルガン則の場合、ヴェン図ではどう表現されるのか、学生に質問されました。 量化文の場合、図的には表現が難しいと答えたものの、その場でいろいろ思考錯誤してみましたが、難しく、結局うまく質問に答えることができず。パース…
今日でようやく第4回目のレジュメのところまで終わりました。量化の規則に入って、一気に難しさを感じているようです。それにしても、もう少し、宿題をがんばってやってきてくれると、うれしいのですが・・・。すでに3回分くらい遅れているので、こちらもレ…
今日の「論理的思考のすすめ」の授業は、第4回の⇒-除去まで進みました。排他的選言を記号化したり、推論規則を覚えたりしました。カンタンな例題をもとに証明の仕方を説明し、いくつか練習問題に取り組みました。 記号化では、括弧の使い方を誤ったり、証明…
世間はGWのようですが・・・。天気がすごく良いので、自転車で遠出したいのですが・・・。 「論理的思考のすすめ」第4回レジュメ
今日は、「哲学のすすめ」および「論理的思考のすすめ」第3回目の授業をしました。「哲学のすすめ」は科学実在論の側につくか、反実在論(道具主義)の側につくかで、アンケートをとったところ、きれいに半々に割れました。そのアンケートに基づき、今回は…
今夏、タイプ理論についてのサーベイをみんなで書きましたが、KURENAIよりダウンロードできるようになりました。 池田真治・伊藤遼・久木田水生 [2011]「タイプ理論の起源と発展」、『哲学論叢』第38巻(別冊): S49-S60【PDFダウンロード】 昨年より、タイプ…
ユンギウスは、リューベックに生まれ、ハンブルクに死んだ、医学者・化学者である。ロストックで学び、ギーセンやアウグスブルクで数学を教えた。ロストックとパドアでは医学を学んだ。最初はスコラ哲学を学んだが、後に英国の哲学に転じた。とりわけフラン…
「数理哲学史研究会」のホームページ(建設中)を立ちあげました。https://sites.google.com/site/histphilomath/数学史や数学の哲学の古典や研究書の読書会、定期的な研究発表の場にしたいと考えています。魅力的な企画を募集してます。また、現在、参加メ…
京都大学の先輩の久木田水生さんと後輩の伊藤遼くんとで、「タイプ理論の起源と発展」について、哲学の観点から、わかりやすいサーベイを書きました。予備知識なしで読めるようにしたかったのですが、さすがに、述語論理の記法の読み方くらいは、前提させて…
なんかすごいものを発見してしまいました(今頃になって)。【リンク】より,なんと,J.S. Millの全集がダウンロードできてしまいます。 むろん,A System of Logic も、Vol. VII, VIIIに含まれています。【リンク】ホームを覗いてみると,Millだけでなく,…
今取り組んでいる,ゲーデルのラッセル論文に関連して,みなさんご存知,ytb_at_twtさんからご教示いただきました. まず,ゲーデルは次のように言っています.「感覚知覚と概念の知覚のあいだには差異よりも類似の方が多くある.実際,物理的対象は概念より…
今日のゲーデルーライプニッツのミーティングでは,ブラウワーの"Urintuition"で盛り上がった.ゲーデルによると,Brouwerは A) "Man always and everywhere creates order in nature"; B) "This intuition of two-oneness, the basal intuition [Urintuitio…
Russell's Paradox http://plato.stanford.edu/entries/russell-paradox/ Type Theory http://plato.stanford.edu/entries/type-theory/ Principia Mathematica http://plato.stanford.edu/entries/principia-mathematica/ The Notation in Principia Mathem…
一日、タイプ理論研究会のレジュメ準備。 なかなか大変だ。近藤氏のブログが可述的定義/非可述的定義の歴史を整理してくれており、参考になった。 【リンク】Zig-zag Theoryなどについては,Tiles本に分かりやすい解説があることに,後で気づいた. 【リン…
Revue generale des Sciences pures et appliquées, 30.6.1905, No. 12, p. 12 から、粗訳。数学の原理と集合の問題――われわれは、リセ・ディジョンの教師、リシャール氏から、次の手紙を拝受した。 1905年3月30日号において、本誌*1は集合の一般的理論にお…