labyrinthus imaginationis

想像力ノ迷宮ヘヨウコソ…。池田真治のブログです。日々の研究のよどみ、そこに浮かぶ泡沫を垂れ流し。

2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ライプニッツのメレオロジー

ヘルベルト・ブレガー「ライプニッツ哲学における全体と部分」(稲岡大志訳)松田毅 編『部分と全体の哲学:歴史と現在』春秋社、2014年。部分と全体の哲学: 歴史と現在作者: 松田毅出版社/メーカー: 春秋社発売日: 2014/11/22メディア: 単行本この商品を含…

個体の合成の原理としての「生命」

松田毅先生の「ヴァン・インワーゲンの「生命」――ライプニッツとの対比から」を拝読。松田毅編『部分と全体の哲学:歴史と現在』春秋社、2014年所収。部分と全体の哲学: 歴史と現在作者: 松田毅出版社/メーカー: 春秋社発売日: 2014/11/22メディア: 単行本こ…

村上勝三『知の存在と創造性』読書メモ(2)「コナトゥスからモナドへ」(後半部)

前半部では「コナトゥス」と「無限小」のつながりが指摘された。後半部は、「コナトゥス」から「予定調和」と「モナド」へのつながりが、問題にされる。1670-71年の「抽象運動論」で、「コナトゥス」は、「調和」harmoniaと結びつけられている。コナトゥスは…

村上勝三『知の存在と創造性』読書メモ(2)「コナトゥスからモナドへ」(前半部)

不勉強で、だいぶ期間があいてしまったが、引き続き、村上勝三『知の存在と創造性』を読み進めていきたい。長くなりそうなので、第二章「コナトゥスからモナドへ」から、まず前半部である第1・2節について、簡単な内容紹介と、読んだ感想を述べていきたい。…