labyrinthus imaginationis

想像力ノ迷宮ヘヨウコソ…。池田真治のブログです。日々の研究のよどみ、そこに浮かぶ泡沫を垂れ流し。

2014-01-01から1ヶ月間の記事一覧

西洋思想史おしまい

今日は、西洋思想史の最後の授業だった。情報革命後における個体(個人)と生命について、フロリディ『情報』を題材に講義した。残り時間は、レポート評とアンケート。哲学は難しいという方も多かったが、楽しんでもらえた方もいて、何より。前期の西洋思想…

抽象と直観(4)

『抽象と直観』の読解、忙しくて継続できていないが、ふんばって今日は第4章「認識におけるスペキエスの役割」。稲垣氏によると、トマスのスペキエス論には、知性と存在ensとの間の根源的連関をめぐる洞察があり、近世哲学の認識理論とは著しく性格が異なる…

弓の選び方

チェロと一緒に、弓も何本か試させてもらったが、ピンとくるものがなかった。弓はまだ先生から借りているので、ゆっくり探していきたい。弦楽器店のオンラインやオークションなどでも、見た目は良さそうなのが売られていたりするが、楽器は見た目よりも音や…

今年はパース没後100年。

授業も、残すところあとそれぞれ一回となった。後学期は、哲学演習はすでに今日で終了。西洋思想史は、「生命・進化・情報」をテーマに科学思想を踏まえてカントの有機体論、ダーウィンの進化論、フロリディの情報学などを概観してきた。哲学講読ではベルク…

「原子論」関連文献

「ライプニッツと原子論」という課題で依頼原稿を、少し前に受けた。『モナドロジー』成立300年の祭典に向けて、来期は個体論をはじめとした思想史の授業も行う予定。研究も授業も、ライプニッツの「連続体の迷宮」とからめて、連続体の問題と個体の形而上学…

西欧哲学史関連文献の電子図書館

主に仏語を中心とした西欧哲学を研究する上で、たいへん便利なサイトを発見しましたので、ご報告します。現在では、Google booksやGallica、Internet Archiveなどを通じて、西洋哲学の古典の多くが電子媒体で読めるようになってきました。以下のサイトでは、…

『小学館ロベール仏和大辞典』iPhone/iPadアプリ購入

今日は誕生日でしたが、特に変わらない日を過ごした。 早朝は、来年の西洋思想史の授業で個体論をテーマにやろうかなと思っているので、Alain de LiberaのArchéologie du sujetを読み始める。『モナドロジー』300年でもあるので、来年度の授業は、基本的には…

チェロとお見合い

チェロとお見合いしてきました。直観的にこれは良いものだなと思い、あっという間に恋に落ち、その日のうちに、スピード結婚。ここで出会ったのも何か偶然の縁。信じていない運命とやらを感じました。富山にきてわりと間もない頃、チェロを再開したいという…

連続体の哲学史に向けて

1月から業務が再開され、せわしない日々を送る中で、連休中は自宅にただ引き蘢って黙々と仕事や研究を進めた。自分の限界をみつめるなかで、自分が本当にやりたいことをみつめなおす機会を得たように思う。自分の研究は、「連続体の哲学およびその歴史」が…

実数体の構成を扱ったテキスト

教科書 齋藤正彦『数学の基礎 集合・数・位相』東京大学出版会。Rudin『現代解析学』共立出版。松坂和夫『代数系入門』岩波書店。赤摂也『実数論講義』SEG出版。※たぶん、下から上に難易度・取り扱いの洗練度があがる。 ※杉浦光夫『解析入門I』東京大学出版…

ラテン語学習サイト

山下太郎のラテン語入門日本人のためのラテン語"How to Learn Latin" via TRIUMVIR SAPIENTIAE 山下太郎『しっかり学ぶ初級ラテン語』 ※これまでいくつかラテン語入門書を読んできたが、ここまで丁寧かつ詳しく説明してくれているものはない。独習用の決定版…

抽象と直観(3)

稲垣良典『抽象と直観』 第二章「トマスの霊魂論ーー自己認識の問題」 をざっと読む。トマスにとって、認識のパラダイムは神的認識であり、人間精神の自己認識は、神および天使における自己認識をよりどころとせねばならないものであった。トマスによれば、…

抽象と直観(1)

稲垣良典『抽象と直観』を読み始める(再読だが、きちんと読むのはこれがはじめてかもしれない)。抽象と直観―中世後期認識理論の研究作者: 稲垣良典出版社/メーカー: 創文社発売日: 1990/03メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (2件) を見…

抽象と直観(2)

続いて、 稲垣良典『抽象と直観』第一章「霊魂論の崩壊と認識理論の変容」 についてまとめていきたい。 オッカムは、カントのいわゆるコペルニクス的転回を先取りしていた。「対象がわれわれに与えられるのは感性的直観においてのみである」とするカントの主…

ライプニッツとリンの発見

ライプニッツはピエール・ベイル宛書簡(1687年1月9日)で、次のように述べている。 何年か前に発見された真なるフォスフォラス[光をもたらすもの、すなわちリン]すなわちこのfeu maniableが、その発明家によってここに加工され証明されたように、また、私の…