西洋思想史おしまい
今日は、西洋思想史の最後の授業だった。情報革命後における個体(個人)と生命について、フロリディ『情報』を題材に講義した。残り時間は、レポート評とアンケート。哲学は難しいという方も多かったが、楽しんでもらえた方もいて、何より。
前期の西洋思想史と合わせると、生命論を近代から現代までざっと概観したことになる。初めて扱うテーマで、どうやるか大変だったが、なんとか最後まで辿り着けた。拙い授業につき合ってくれた学生に感謝したい。
後期はレジュメを主に用いたが、スライドの方がわかりやすいのでは、という方もちらほらいた。レジュメの方が準備していて後々にも活用できるし、板書の方が授業していて考えが整理されて楽しいのだが、視覚的素材によってわかったもらった気になることも重要なのだと改めて認識した。教室がスライドを使ってしまうと黒板がすべて隠れてしまうのも、スライドを使用しなかった一因だったので、あらかじめ、教務に使いたい教室を申し出る必要がありそう。
来年度は、ライプニッツの「モナドロジー」300年記念、および、パース没後100年などがあるので、西洋思想史では「個と宇宙」をテーマにやっていこうかと立案中。