labyrinthus imaginationis

想像力ノ迷宮ヘヨウコソ…。池田真治のブログです。日々の研究のよどみ、そこに浮かぶ泡沫を垂れ流し。

2014-01-11から1日間の記事一覧

抽象と直観(1)

稲垣良典『抽象と直観』を読み始める(再読だが、きちんと読むのはこれがはじめてかもしれない)。抽象と直観―中世後期認識理論の研究作者: 稲垣良典出版社/メーカー: 創文社発売日: 1990/03メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (2件) を見…

抽象と直観(2)

続いて、 稲垣良典『抽象と直観』第一章「霊魂論の崩壊と認識理論の変容」 についてまとめていきたい。 オッカムは、カントのいわゆるコペルニクス的転回を先取りしていた。「対象がわれわれに与えられるのは感性的直観においてのみである」とするカントの主…