labyrinthus imaginationis

想像力ノ迷宮ヘヨウコソ…。池田真治のブログです。日々の研究のよどみ、そこに浮かぶ泡沫を垂れ流し。

数学

ライプニッツ・ワークショップ

明日は、ライプニッツ研究センター(パリ、ソルボンヌ)による、初のワークショップに参加してきます。これまであまり注目されてこなかった、ライプニッツの幾何学の観点から、モナドロジーの形而上学および現象学を読み解くという新しい試みによって記念碑…

エピステモロジー・セミナー@Paris

明日は、以下の発表を聴きに、パリに行ってきます。 Eberhard KNOBLOCH - Géométricité, rigueur et analyse: comment Leibniz a-t-il réagi à la Géométrie cartésienne? リンクMichel SERFATI - Aspects philosophiques de l’émergence du symbolisme math…

De Risiさん

リンクをみつけました。 http://www.mpiwg-berlin.mpg.de/en/staff/members/vderisi ライプニッツの形而上学を幾何学の著作(多数の未公刊遺稿を含む)から再解釈を試みた、新進気鋭の研究者です。 日本では、稲岡さんがライプニッツの幾何学の哲学を専門に…

Gallica Mathdoc

本日の解析研で話題になったアーベルを少し調べていたら、Gallica Mathdocという数学論文サイトを見つけました。 19世紀〜20世紀初頭の数学史をやる方にとっては、重宝しそうですね。ここら辺めっちゃやりたいっす。。。 ポータル http://math-doc.ujf-greno…

ライプニッツの「虚数」概念

こないだリジェクトされた発表は、ライプニッツにおける虚数の存在論に関するものだった。 申し込んだのは、想像力に関する国際ワークショップなんだけど、リジェクトされた理由は、興味はあるがワークショップの目的にふさわしくない、とのこと。主催者側は…

虚量の存在論

昼食休憩し、マルセイユへ。本日は、所属先のCEPERCが、FRUMAMと連携で行っている、数学の歴史と哲学セミナー@マルセイユ。今回の招待講演は、ドミニク・フラマン先生。タイトルは「虚量と複素数のあいだ:1745-1835」。 Dominique Flament - Maison des Sc…

文献

Klopp版は『ライプニッツを学ぶ人のために』では入手困難とされていますが、今ならKlopp版の1-5巻はGoogle Booksで手に入ります。リンクはここから。 あと、資料読みの途中、資料をきちんと読むためにある資料を探していたら、すごいサイトを見つけた。周知…

案内:ライプニッツのエピステモロジー・セミナー@Paris

IREM, Paris 7にて、12月16日、Herbert Breger先生およびMichel Serfati先生のご発表があります。 内容はリンクにあるように、Breger先生が、無限小に関する話題を、最近のご研究である抽象の度合いについての説(cf. Dascal[2008], Leibniz. What Kind of R…

ペアーノ学派

そう言えば昔、ペアーノ算術と同値になるシステムがいくつかある、というのをElena Marchisotto先生から教わったのを思い出した。その話によれば、パドアやピエーリは、ペアーノの論理主義をよりラディカルに受け継ぎ、ペアーノの5つの公理と同値になり[本…

科学史オンライン文献

Persee.frから、Revue d'histoire des sciencesに含まれるデカルト・ライプニッツ関連の論文をDL。1947-2005年までの論文が誰でも無料でDLできる。 最近の論文はコピーで持っていたのですが、オンラインで閲覧できるようになっていたのは見過ごしていたか思…

グラスマンの数学論と認識論。

ポアンカレ・セミナー@マルセイユ。 今日はマルセイユの数学方面やナンシーのアルシーフ・ド・ポアンカレとのコラボの一環で、ポスドク・フェローのパオラ・カントゥさんによる、グラスマンの数学論と認識論についての発表会。Hermann Günther Grassmann wi…

ライプニッツにおける数学の位置づけの問題

ガリレイやデカルトにとって幾何学と自然学が相即的であり、ニュートンにとって幾何学が物理からの抽象である(ヤンマー)のに対し、ライプニッツにとって幾何学は物理からの単なる抽象ではなく、物理から分離されても理解可能である。なぜなら、数学は、自…

ライプニッツの空間論に向けての無限小な一歩

晴れ。ノルマと昨日のつづき。その作業でワイルを読んでいたが、一番気になったところをメモ。 自然の法則性が、Leibnizの連続性原理によれば、相互のすぐ近所にある空間-時間点における物理的量の値を結合する近接作用の諸法則の中に現れるのと同様に、幾何…