labyrinthus imaginationis

想像力ノ迷宮ヘヨウコソ…。池田真治のブログです。日々の研究のよどみ、そこに浮かぶ泡沫を垂れ流し。

Leibniz

物質と運動は単なる現象であること

ライプニッツ「物質と運動は単なる現象であること」[c. 1678-79?] (A VI, 4, 1463)の粗訳。 物質と運動が単なる現象であること、あるいはそれらの内に何か想像(空想)的なものどもを含むことが、それらについて様々な矛盾する仮説が作られうることから、…

発表要旨

ライプニッツ国際会議で発表する要旨の草稿ができた。 Boundary and Modality: A Metaphysical Aspect of Leibniz’s Continuum ProblemShinji IKEDA (Université de Provence, Aix-en-Provence)Abstract Leibniz approached to the Continuum Problem from m…

De Risiさん

リンクをみつけました。 http://www.mpiwg-berlin.mpg.de/en/staff/members/vderisi ライプニッツの形而上学を幾何学の著作(多数の未公刊遺稿を含む)から再解釈を試みた、新進気鋭の研究者です。 日本では、稲岡さんがライプニッツの幾何学の哲学を専門に…

ライプニッツのメレオロジー

第2回ライプニッツ協会(2010.11.13-14)における、松田先生の発表論文「ライプニッツのメレオロジー序論――多元論か一元論か」を読む。研究がかぶっているところもあって、一方では興味深く、他方では恐れ多くも批判的に読むことをこころがけた。 巷では流行っ…

ライプニッツ英訳サイト

錬金術……知らないし、わからないです。 「実体の花」(flower of substance)とはなんでせう?と思ってググったら、ライプニッツと「実体の花」の問題で論文を書いている、Strickland Lloydという方のサイトに行きあたりました!どんぴしゃ! LEIBNIZ, THE “FL…

ライプニッツの歴史研究の方法論

『ライプニッツ研究』所収、佐々木先生の論文を読んだ。以下は、twitterでの感想メモをまとめたもの。 佐々木能章、「ライプニッツは歴史をどう語るか」、『ライプニッツ研究』創刊号、日本ライプニッツ協会、79-98頁。 「歴史家」ライプニッツの歴史研究の…

ライプニッツと「想像力の迷宮」メモ。[1]

現在,Logica imaginationis(想像力の論理学)の系譜を調べている.現時点での調査では,それは,ライプニッツにオリジナルの概念である.もっとも,「心の論理la logique de coeur」(パスカル)や「感覚の論理logic of sensation」(ベーコン)という言い…