哲学史研究の哲学:ライプニッツ研究の場合WS
昨日(5月20日)、日本哲学会第77回神戸大会にて、ワークショップ「哲学史研究の哲学:ライプニッツ研究の場合」に登壇し、発表・議論をしてまいりました。
これは、昨年度の日哲シンポ「哲学史研究の哲学的意義」の続編として、個別事例ということで、ライプニッツの数理哲学のケースを検討したものです。
内輪ばかりでやってもあまり意義はないので、坂本さんを招き、歴史学(インテレクチュアル・ヒストリー)の立場から、とりわけアナクロニズムの問題に焦点を当てました。
どれも有意義な質問で、濃密な議論ができたように思います。小教室に40人ほどが入り、立ち見も出るなど、たいへん盛況で、よかったです。
司会・オーガナイザーの植村さん、企画当初から関わっていただいた井頭さんをはじめ、登壇者で同業の稲岡さん、質問者の坂本さん、ありがとうございました。
当日の発表資料は、以下の日哲ホームページから入手できます(一番下のほう)。
http://philosophy-japan.org/conference/meeting/yokou_2018/
また、前日の人工知能・ロボットの哲学シンポで、「いいかげん原稿を読み上げる形式はやめたらどうか」というご指摘もあり、急遽、スライドで発表しました(いずれにしろ、30分で発表を終えなければならず、スライドをつくろうか迷っていました)。
というわけで、当日のスライド資料は以下のリンクからどうぞ(*pdfに直リンクします)。
https://researchmap.jp/?action=cv_download_main&upload_id=161770
わりと周囲の反響は良いようなので、やって良かったな、と思いました。
ただ、まだ自分では消化しきれていない論点も多く、当日の質問の受け答えで、わりとまともなことを言っていたっぽいのですが、自分が何についてどう答えたのか、あまり記憶がありません。
こちらからも質問したいこともいろいろあったのですが、質問に答えるのに必死で、押し殺してしまいました。
ちょっと頭を整理して、改めて考え直す必要がありそうです。
ご質問、ご批判などがあれば、うれしいです。
他の仕事もなかなか片付かず、肝心の自分の研究の方がちっとも進んでいないので、まだ頭がはたらくうちに、はやくなんとかしなければと焦っております。。。
哲学史に関わる方(とりわけ若手)にとっては、自身の問題と照らし合せて、今後の研究の参考に少しでもなれば、幸いです。