labyrinthus imaginationis

想像力ノ迷宮ヘヨウコソ…。池田真治のブログです。日々の研究のよどみ、そこに浮かぶ泡沫を垂れ流し。

最近の作物

ブログではご無沙汰しています。

およそ一年も空けてしまいました。この一年にはいろいろなことがありました。
最近、ようやく研究の調子も上がってきそうな気配がしていますので、
またブログの方も充実させていきたいと思います。

とりあえず、最近書いたものでも紹介します。

コンパスの意義と代数的思考様式の展開 ―初期デカルトの数学論を中心に―

『理想』699号のデカルト特集号に掲載される予定のプレプリントです。一年前に数理哲学史夏期合宿セミナーで発表したり、国際デカルトコロックで仏語で発表した原稿を元に書き直した論文の草稿です。書くのに非常に苦労しましたが、まだまだ詰めが甘いところもあるので、ご批判いただけたら幸いです。

虚構を通じて実在へ――無限小の本性をめぐるライプニッツの数理哲学――

2017年三月に行われた、日本ライプニッツ協会2017春季大会でのシンポジウム「ライプニッツ数理哲学の最前線」で発表した原稿を元に書き直した論文の草稿です。もう少し後半のエウスタキウスの部分を詰めたいところです。

「パパンとの往復書簡」解説

工作舎より刊行される『ライプニッツ著作集 第 II 期第3巻 技術・医学・社会システム』に収録予定の「パパンとの往復書簡」について解説したものの草稿です。17世紀後半から18世紀初頭にかけて活躍した科学者で、蒸気機関の発明者の一人として知られるドゥニ・パパンの生い立ちや発明家としての業績を概説しました。とりわけ、翻訳とも関連するライプニッツとパパンによる蒸気機関の共同開発に焦点を当てました。

万能人ライプニッツ

丸善出版より出版される『ドイツ文化事典』に収録される予定の原稿の初稿です。なかなか字数制限が厳しく、無難にまとめた感じになり、思ったように特色を出すようには書けませんでしたが、面白く読めると思います。