labyrinthus imaginationis

想像力ノ迷宮ヘヨウコソ…。池田真治のブログです。日々の研究のよどみ、そこに浮かぶ泡沫を垂れ流し。

快晴。ノルマ、研究少々。夕方8時すぎから9時前にかけて、ベランダでワインをちびちびやりながら野鳥観察。眼の休憩になる。暗くなる前に、鳥たちが巣に帰ってゆくのが見える。群れで帰ってゆく鳥もいれば、個々に帰ってゆく鳥もある。向かいの建物がいつもの集合場所になっているようだ。どんどん集まってきて、30羽くらいになる。10羽ほど、いっせいに飛び立ってこっちの建物上空を通過する。ほかの鳥たちはそのまま動かない。ってそこで寝るんかい!

ブーヴレス先生の講義を聴きはじめました。紹介しておきながら、まだ聴いてませんでした(汗)。まず、今年はじめの講義を視聴。すべてを理解できたわけではありませんが、すばらしい講義だと思います。広範なサーベイと読みの深さはとても勉強になりましたし、扱っている資料に自分のテーマと絡んでいるところもあって、たいへんおもしろかったです。最後に体系的な哲学者を扱うことでコレージュ・ド・フランスの講義を終えたい、ということでしたが、ライプニッツを選んでくれて本当に感謝です。ライプニッツをやることになったのも、いくつか理由がありそうです。ウィトゲンシュタインの研究から出発していますが、指導教官はあのベラヴァルですし、ライプニッツに関してもいくつか論文をEssai Vで書いています。たしか娘さん(?)のルネ・ブーヴレスさんも、クセジュ文庫にライプニッツに関する著作があります。自分の指導教官はライプニッツ研究者ですが、その指導教官がブーヴレス先生なのです。フランスにおいてライプニッツ研究の伝統がこうして受け継がれているわけです。自分にも受け継がれるといいのですが…。講義のテーマである「自由の迷宮」をめぐる必然性・偶然性の問題に関しては、無限論がらみで多少触れたことがあるだけで、本格的にはまだ何もやっていません。『弁神論』、ちゃんと読み直さなくてはいけませんね。ブーヴレス先生の読み方は、一つの見本を示してくれているように思います。自分も、現代とライプニッツをつなげられるようにしなければ。