labyrinthus imaginationis

想像力ノ迷宮ヘヨウコソ…。池田真治のブログです。日々の研究のよどみ、そこに浮かぶ泡沫を垂れ流し。

パリ出張から帰宅。貴重な会議であった。師匠が、目の治療後、オサレなメガネをかけていた。会議では日ラ協会との連携が話題に上った。ラブーアン氏がようやく目を合わせてくれた。ド・ブゾン教授はバリトン・ボイスであった。アンフレイ氏は自転車のヘルメットを忘れかけた。下っ端の僕は、サイトの設立その他、雑用をやることになるだろう。

パリはずっと曇りだった。泊まったホテルは、駅からすぐ近く、観光するには良い場所にあった。サクレ・クールのあるモンマルトルで帽子を買った。小雨を防ぐのに丁度良かった。会議翌日の午前は哲学修士の方と面会、情報を交換。午後は散歩。教養も関心も低い僕は、観光にはすぐ飽きた。旅費をせびり忘れたのが唯一悔やまれる。僕のばかばかおばかばか。

Rossの『アリストテレス形而上学注解』など古本を購入。いつもの喫茶店で、ガーバーをのんびり憂鬱そうに読む。時間が来たので帰る。しかし、メトロ①は、加速をなんだと思っているのかね。あれじゃあ、バタバタ人が倒れていくよ。ぼくも危なかった。向かいのおばさんが、足を踏まれてギャーーと言った。

パリでは「ライプニッツ研究センター(仮)」(Centre d'Études Leibniziennes)が設立準備中。会議はそのためのものであった。フランスは、国内でもまとまっていないので、国外との連携はあくまで副次的な活動になるだろう。フランス側の本格的な活動は、早くても来年から。ライプニッツ形而上学ライプニッツと現代哲学など、いくつかのシンポジウムが予定されており、ぼくはゲーデルライプニッツで発表することになるかも。

日本側できる貢献としては、重要文献の邦訳や、招待講演、共同ワークショップなどだろうか。仏側はよくわからない。重要邦語文献の仏訳、なんていう事態になれば、相当かっこいい。まあ、先のことはほとんど不透明なので、これ以上の妄想は避けた方が良かろう。