labyrinthus imaginationis

想像力ノ迷宮ヘヨウコソ…。池田真治のブログです。日々の研究のよどみ、そこに浮かぶ泡沫を垂れ流し。

Daniel Garber本開始!

本日からようやく以下の本を読み始めることができる。

Daniel Garber[2009], Leibniz: Body, Substance, Monad, Oxford.

ライプニッツ研究者でGarber先生と言えば知らない人はいない。ライプニッツの自然哲学、とりわけ、中期の物体論がご専門である。研究のスタイルは、哲学的というより、歴史的アプローチである。その、ライプニッツの思想形成を第一に記述していく実直なスタイルは、現代のライプニッツ研究者の範となっていよう。本書はその先生のご研究を総括したものであり、さらにアカデミー版哲学著作集VI-4を反映し、多くの年月をかけて練り上げた、まさに集大成といえる作品である。

Introductionを読みながら、ハノーヴァーで偶然先生と同じホテルに泊っていてD. Garber先生と朝食を供にしたときのことを、思い出している。そのときの会話を噛みしめている。内容については、時が来たら、語るときもあろう。しかし今は、自分だけにとっておこう。