labyrinthus imaginationis

想像力ノ迷宮ヘヨウコソ…。池田真治のブログです。日々の研究のよどみ、そこに浮かぶ泡沫を垂れ流し。

朝からあたふた。落ち着こうと単語でも暗記するまに時間。11時から13時、13時半から16時まで講義。圧倒される。精確な知識と精緻な推論、そして理性の秩序。みなが哲学に引き込まれてゆく。
講義後、師匠に相談。現代にうとい自分ではちょっと思いつかなかった文献を教えていただく。代わりに課題が増えたわけだ。
疲れて頭が働かなくなるまで図書館にいるつもりだった。フラッシュメモリを亡くしたのか、自宅に置き忘れたのかなぜか気になって集中できず、帰宅。自宅のパソコンに突き刺さっていたのは、言うまでもない。
予想どおり、授業の準備がきつくノルマをこなす時間がなかったりする。研究も押されている。専門外のところはポイントだけしっかり理解し暗記すれば自分としてはそれでいいのだが、そこに至るまでがたいへん。ちょっと無理がある。

講義で言及されたJules VuilleminのDe la logique à la théologie:cinq études sur Aristote, Flammarion 1967 (Peeters Leuven 2008)が半額で売られていたので迷わず購入。読んでいないが、すごいらしい。人によって評価は違うかもしれないが、数学的エピステモロジーのすごいところ・きついところは、哲学史を決して切り離さないところにあると思う。つまり原典研究を怠るを潔しとしない厳格でマッチョな哲学なのだが、とりわけヴィユマンは後継とは一線を画する。あこがれちゃう。私のスーパースター、と言えるほどにはまだ読んでいないけど、その方法は一つの手本としたい。もっとも、今はまだ手本にするだけのタフさがない。根性を入れて日々鍛えなければ。あたふたしている場合じゃない。