labyrinthus imaginationis

想像力ノ迷宮ヘヨウコソ…。池田真治のブログです。日々の研究のよどみ、そこに浮かぶ泡沫を垂れ流し。

「非存在の哲学」入門(講義資料)

2013年度、富山大学人文学部における一年生を対象としたリレー講義、「人間科学入門」における「非存在の哲学」入門のスライド資料です。

ほかに引用の抜粋集と、レムの「とどのつまりは何も無し」を資料として配布しました。

いきなりハイデガーサルトルなどを出してしまうと面食らって聴く気をなくすかも、という不安があったので、最初は「非存在」の文学から入って、それから哲学的なところに引き込む作戦です。

久しぶりに、というか学部以来でしょうか、サルトルの『存在と無』を読み返してみましたが、なかなか面白かったです。正直、まだ良くわかってないところも多いですが、この良くわからなさに、当時は魅力を感じていたのでしょう。最初はフランス語でのんびり読んでいたものの、とてもその余裕がなくなったので邦訳ですましてしまいました。きちんと検討する日が来るのかわかりませんが、このテーマについては、もう少し勉強していきたいなと思います。