labyrinthus imaginationis

想像力ノ迷宮ヘヨウコソ…。池田真治のブログです。日々の研究のよどみ、そこに浮かぶ泡沫を垂れ流し。

読書

「朝井リョウ『桐島、部活やめるってよ』」を読むの途中でやめるってよ

いつもどおり、昼食直後のけだるい時間を利用して生協書店をブラブラ。小説読む時間ないなー、とか思いつつ、ひやかしにいくつか本を手にとってパラパラしていたら、ある本を棚から落として、傷めてしまった。というわけで、『桐島、部活やめるってよ』、お…

アイケ・ピース『デカルト暗殺』(山内志朗訳)読了。

デカルトが暗殺されたのだということを、著者の祖先に宛てられた、デカルトの死を看取った侍医の一人からの手紙を根拠に、エピソードを交えつつ実証しようとする。この書を読む限り、デカルトが彼を妬みその自由思想を危険視する古典文献学者からヒ素によっ…

ゲーデルの宇宙関連

6時起床。昨夜あわてて読んだ、『現代思想』(2007.2)ゲーデル特集号所収の内井先生の「ゲーデルの宇宙」を再読。大変勉強させていただきました。物理学のテクニカルなバックグラウンドのない自分にとって、こうした哲学向きで明快な研究はとても助かりま…

ゲーデル関連

昼から閉館まで、図書館にて、先生から課題書として渡された Hao Wang, A Logical Journey : From G"odel to Philosophy, The MIT Press, 1996 を読み進める。プロジェクトに参加するものとして、とっくに読んでいなくてはいけない本ですが(汗)。総じてお…

忘れる前に、読了した本でも。

大分前で、いつだったか忘れた。もともと多読家ではない方だと思うが、こっちにいるといっそう小説は読まなくなる。村上春樹『1Q84』 うまくまとめているなあ。終盤は物足りなかった気がする。でもそこがいいのかも。ディテイルを省いて想像させるのは、哲学…

中村雄二郎、『共通感覚論』、岩波書店、1979年、岩波現代文庫版、2000年、読了。

コモン・センスの分離した二つの側面として、「常識」と「共通感覚」があるが、近代以降すっかり影に隠れてしまった感のある後者の側面に光を照らし、ふたたびそれらの融合を論じることで、「共通感覚」の現代的再生を試みた作品。様々な哲学説が提示・分析…

森博嗣『ダウン・ツ・ヘヴン』読了。

途中、あまりに内容がないのであきらめかけたが、後半のティーチャ戦からおもしろくなった。森作品を通じて言えることだが、もう少し人物描写なんとかならんかなあ。人情の欠けた無味乾燥なキルドレを主人公に据えている点では成功なのだが、ほとんど登場し…

森博嗣『ナ・バ・テア』読了。

さすが撃墜王。