labyrinthus imaginationis

想像力ノ迷宮ヘヨウコソ…。池田真治のブログです。日々の研究のよどみ、そこに浮かぶ泡沫を垂れ流し。

帰仏。

昨夜、エクスに無事戻ってまいりました。やっぱり日本より少しあったかい。

日本での18日間は、なかなか楽しかったです。
ライプニッツ協会、なんとかこなせたでしょうか。ちょっと緊張してしまって、予測していた人数より多く、原稿が行き渡っていないことを忘れそのまま原稿を読んでしまったり、時間をオーバーしてしまったりと、発表のパフォーマンスは散々なものでしたが、まあ論文がすべてということでお許しください。プレゼンはやっぱり別物で、修行しないといけません。
発表原稿は、博論の一部をコンパクトにして、さらにその後の研究を足して総合したものでしたが、なんとか目標にしてたところまでは達することができたのではと思います。実質はスタート地点にたった、というところでしょうか。まだまだネタは売るほどありますので、今後の研究をお待ちください。
先生方からは、発表の際だけでなく懇親会や飲み会でもご質問やアドヴァイスをいただき、助かりました。あとからまたいろいろと誤植や誤りがみつかりましたので、近いうちに直したものを論文として出版できればいいなあと思います。どこに出すかはまだわかりませんが。

京都ではコピーばかりしてました。生協には一度だけ寄って、古本を3冊、新刊を3冊買う。手持ち金がそれしかなかった。予定していた専門文献のコピーはそこそこできた反面、邦語論文がほとんどコピーできなかったのが心残り。たまたまというかピンときて手にとった紀要にあった論文が素晴らしいものだったので、それで満足しときます。なにより後輩らとのおしゃべりが楽しかったです。というかちゃっかり勉強させていただきました。
先生とも面談し、持ってきたワインを飲んだり、その後焼酎を飲んだりしました。

また関東に戻って、日本科学哲学会を見学。面白かったです。ちょっとテーマが偏っているかな、という印象。流行が見てとれるので、その点はありがたいです。一日目はロジック、2日目は生態学的心理学のところに行ってました。たいへん刺激になりました。うちの研究室からの発表が多かったですな。来年は君もやりなさいと言われたので、やることになると思いますが、ライプニッツとか、果たして興味あるんですかね。数学の哲学で何かやれれば良いのですが。
2日目は、師匠と先輩とで、昼から楽しく飲んでしまいました。お許しください。
御茶ノ水で本を買って、上野でまた友人と飲んでいたのですが、上野駅のホームのベンチに本を置き忘れてしまいました。酔っていた、というより、注意のモードが読んでいた本と到着した特急電車とに奪われていたようです。すぐに気づいて取りに引き返したのですが、駅員と探しても見つかりませんでした。
拾われた方、どうぞ差し上げますので、勉強に役立ててくれればと思います。

フランスに到着したら、自分を含む数人ほどのスーツケースが出てこないというトラブルで2時間ほど足止めをくらってしまった。見つからなければ、月末〆切の論文をあきらめることができ、したがって遊べたはずなのですが、不運にもわりと早く見つかってしまい、最終のTGVでエクスに深夜到着。ちょっと作業して朝5時ごろ寝ました。時差ぼけはなさそう。冷蔵庫が空なのでこれから買出しに行って、またしばらくのあいだ論文書きに集中したいと思います。