labyrinthus imaginationis

想像力ノ迷宮ヘヨウコソ…。池田真治のブログです。日々の研究のよどみ、そこに浮かぶ泡沫を垂れ流し。

ついに切れちゃった日。昨日頼まれた書類とか、いろいろな用事をかかえつつ朝、家賃を払って大学へ。
文学部棟の静かな図書室で一日籠って作業しようと思ったのに今日に限って閉まっている。くそ、はたらけよ。せめて前もって知らせてくれ。しょうがないので大学図書館の方へ。人が多いんだよなあ、こっちは。某氏に書類を渡して、自分でコピーさせる。もっとしっかりしようねお互い年なんだから。こちらでも集中はできたが、作業はあまりはかどらず。もっとしぼらないといけないし、まだまだいろいろと足りない。
図書館に本を返す。銀行でソルドを確認してデポゼ。生活資金がいよいよあぶない。
機内で風邪を感染されて日本滞在を無下にするのだけは避けたいので、念のためにマスクでも買っておこうと思ったが、ファーマシーでは手に入らず。グリップAの問題で、マスクは底を切らしており、専用のマスクを手に入れるには医師の処方が要る。日本から来る人は、前もってマスクを買っておいたほうがよいかもしれない。でもマスクをしている人は見ないので、感染者だとあやしまれないようしない方がいいのかも。この国がどうしたいのか、わけわかんない。
実はその前に、ある店員と激しく口論している。というのも、あまりに店員が不親切で、こいつはなめているなと思ったため。最近ストレスがたまってイライラしていたとか関係ない。同様の対応を受ければ、誰でも怒るだろう。どうしようか少し考えて、よしやってしまおうと決心した。こちらにきてから初めて、フランスで人に向かって「アホか」と言ってしまった。直接、面と向かって、しかも見知らぬ人に。経緯はこんな感じ。まず、人の話をきちんと聞こうとしていない態度を注意。じゃあ伺いましょうや、とか生意気に言ってくる。こちらはもうその必要はないと応答。確かに「マスク」という名詞が思いうかばなかったこちらも悪いのだが(英語から連想すればすぐだったのに)、バカでもそれを確定しうるだけの内容は十分に与えた。口を覆うもの、ウィルスから防護するもの、白い布、etc. それでも、どの商品名だ、それがわからんかったら案内できない、とか言われたので、商品名はわからない、しかしそれを推定するに十分な情報はすでに与えた、それで推論できないようだったら、君には理性がない。つまり、君はアホだ、と。うん、こちらもアホなのだが、名目的情報に価値を置く人から見れば。まあ、筋は通したし、最初に侮辱というかケンカを売られたのはこっちなので、それ相応の対処をさせてもらった。幸い、それ以外の汚い言葉は思いうかばず使わなかった。かろうじて紳士に踏みとどまれたか。とりあえず、相手をどんどん攻めた挙句、最終的に相手が開き直ってはい自分はバカですと認めたので、そうですか、それではこれ以上議論しても無駄ですね、お大事にということで、終了。自己反省がきちんとできていれば、前進させることに成功したかもしれない。おそらく他の日本人観光客にもそういう態度をとってきており、これまではそれで通っていたのだろうが、そうはいかないぞ。失礼な対応を受けたときは、きちんと怒りを示し、言えるなら英語でも何でもガツンと言ってやることが大切。むろん、こんなのほんの一例にすぎない。あるカフェでは、注文を頼もうにもまったく無視されたこともある。意外と失礼な店員が多いのは、これまでの客とのやりとりの蓄積がそうさせているとみた。放っておくとその連鎖はいつまでも続く。まったく習慣に依存してしまっているからね。そんなやつらに人種偏見される覚えはない。まともに推論はおろか単純な計算もできないので、きちんと教育してやらねばならない。まったく、フランスは何をやっているんだか。悲しい。哲学であれば、固有名や確定記述、種的概念に関する指示や同一性の問題のエキサイティングな議論になるはずなのだがね。確定記述なんてありえないという一つのケース・スタディにはなったのかもしれない。別の店員に同じことを試し、そちらではきちんと回答を得た。それが先のもの。
ああ帰国前に何を。こんなくだらないことより、いいかげん荷物を準備しなくてはいけない。
というわけで、明日からしばらく更新はお休みします。次回の更新がいつになるかまだ予定しておりません。ひょっとしたら閉鎖するかもしれません。それでは。