labyrinthus imaginationis

想像力ノ迷宮ヘヨウコソ…。池田真治のブログです。日々の研究のよどみ、そこに浮かぶ泡沫を垂れ流し。

昨日と似た薄曇りな晴れ。朝、計算。昼、ぼんやり。午後、研究。

このあいだ、本棚を置くスペースを確保すべく、部屋の模様換えをした。といっても、それまでテレビを放置していたところを一掃し、ふだんプリンターを置いているところの下にそれを置いただけである。おかげでテレビが見やすくなった。それからというもの、ニュースを良く見るようになった。

今日もニュースを見た。太陽電池で飛ぶ、燃料なしのエコな飛行機(L'avion sans carburant ; l'avion solaire)が発明されたらしい(France 2)。それで世界一周できるレベルまで到達したようである。フランス人はえらいなあ。乗りたくはないけど。それとは関係ないけど、『スカイ・クロラ』シリーズを読み始めた。できれば一日暇をつくって、図書館で一気に読みたい作品。買ったからには、のんびりと味わいつつ読むけど。

夕方、買出し。スペルマルシェまでの途中、三人組みの一人に、日本語で「コンニチワ」と声をかけられる。「こんばんは」と返す。こちらがBonjourと言って何度かBonsoirと返ってきたことがあるので、誰でもいいからそのお返しをいつかしようと機会を伺っていたのだ。とんだ八つ当たりで、相手も面喰ったようである。その人が、Bonjourはこんにちはで合っている?という主旨のことを聞いてきたので、うん、合ってるよ、と返す。帰りもそこに居座ってなきゃいいが、と思う。スペルマルシェも、大胆な模様替えを決行したようである。おかげで手間がかかった。幸い、帰りの途に彼らはもういなかった。

夜、研究。自分の関心にとって周辺的な問題を扱う余裕はない。中心的部分を扱うだけで精一杯だ。次に書くべき論文の候補が二つほど挙がる。博論の延長にあるもので、博論では十分に扱えなかった問題だ。うん、やはりこの決定的問題が、自分にはまだよく分かっていない。長年ライプニッツをやっているというのに、今まで何をしていたんだろう。しかも、一ヶ月前に計画を練っていたとき、仮にやろうと決めたタイトルとまったく同じだった。それが潜在的にずっと頭の中にあって、それがまた再顕在化しただけのこと。たぶん、ずっとこんな調子で、問題から逃げてばかりいたのだろう。でも、一度浮かんだ問題から逃れるすべはない。ずっと亡霊のようにつきまとい続ける。難しい問題でも、うまくかわせば、少しは先に進めるだろうか。

今日はどこぞでパーティでもやっているようだ。もう慣れてしまい、騒音もあまり気にならなくなった。集中できればそのまま勉強すればいいし、できなければ別のことをすればいいだけのこと。

深夜、新たに重大なテクスト上の矛盾を発見して、しばし呆然。なんとか苦しい解釈を捻出してみたところで就寝。