labyrinthus imaginationis

想像力ノ迷宮ヘヨウコソ…。池田真治のブログです。日々の研究のよどみ、そこに浮かぶ泡沫を垂れ流し。

例の件で大学に。学生・教職員らによるストのため、いろいろ面倒なことになっているのだが、それは置いておこう。

幸い、大学図書館は開いているので、哲学誌を確認。文献を一つだけコピー。
〔文字化け防止のためアクサンテギュは'、アクサングラーヴは`のように表す(今後も同様)〕

Fr'ed'eric de Buzon, "Repos ou mouvement conspirant: Leibniz et les articles 54 et 55 de la partie II des Principia philosophiae", in Rev. Hist. Sci, 2005, 58/1, 105-122.

Revue Philosophique de la France et de l'Etranger, No 1, 1/2006のホワイトヘッド特集に心惹かれて、ぱらぱら読む。序文を読んだが、わかるようでさっぱりわからない。
symbolismeとorganismeの関係、そしてcontinuumの問題との関連で、ElieとDumoncelの論文がおもしろそう。

ライプニッツの思想のある意味延長にあると考えられるホワイトヘッド有機体論は、いずれはきちんと勉強しなければならないだろう。
記号主義にとどまらないライプニッツの壮大な生命の哲学を、どのように解釈し、どのように提示したらよいか、ライプニッツ研究では一層重要な問題となってきている。そして、その部分はおそらくライプニッツ研究の一番難しいところである。
わたしとしては、数理哲学を踏まえたうえでそうした問題を考えたいので、この問題を扱うのは当分先のことになりそう。しかし連続体の迷宮を自身の課題としてしまった以上、アンテナは常に張っておきたいものです。