labyrinthus imaginationis

想像力ノ迷宮ヘヨウコソ…。池田真治のブログです。日々の研究のよどみ、そこに浮かぶ泡沫を垂れ流し。

大分前に頼んでいて、しばらく郵便局に行けずほっといていた本を受け取りに。機械の不具合か、整理券があさっての方向に飛んでいって、見ていたおじさんに笑われる。自分は苦笑。反射神経が衰えている方がショックだ。次の番号だったが、いくら待っても出番が来ない。でも気にしない。彼らのペースに合わせて、切手でも暫く眺めていれば、そのうちに呼ばれる。ほらね。外出ついでに、公園〜街を散歩する。外は、明日以降にはこれ以上となることはないだろうというくらい、おもいっきり春だった。ともかく、季節に限らず、物も人も、みんな春。春って何。感覚的にはわかるが。なんていうの、やや生あったかい風に、若くていい匂いがのってくる感じ。春の草木に詳しかったら、もっと散歩も楽しいんだろうな。きっと。プランタンの語源が気になるところだ。primus + tempus→時間の始め→つまり年始。なら、年始を4月にしたまえ、と思うのだが、どこで間違ったのだろう。ドイツでも年始は4月だったはず。ドイツからの留学生が言っていたように、フランス人はおかしいんだろう。やれやれだ。

街は観光客多し。今日も春休みのようだ。公園でかわいい子にボンジュールされて、ちょっとどっきりする。春っていいかも・・・。公園の木陰で寝転んで、本をパラパラ。17世紀の数学史と哲学史関係のもの。むろん、読まないかんのだが、なんだかちょっと、モチベーションが落ちてきている。単に疲れているだけかもしれないが。喉がイガイガするし、動悸が激しい。少し眩暈もする。まだ風邪が治っていないようだ。しばらく読書してから、街に買い出しに行く。新奇さはもはやない。パレ・ド・ジュスティスの近くにあるパン屋で、Aixでおそらくいちばん高いバゲット、90サンチームのそれを買う。ここがやっぱり一番うまい気がする。形は芸術品のよう。外はカリっとしていて、中はふわふわ。気泡が細部に行き渡っている。外皮も割れていない。普通は75サンチーム。モノプリでは素人がバゲットを焼いている。安スーパーの隣のバゲットは、それなりにおいしいのだが、外皮が割れてしまっていて、中はときどき湿っぽすぎる。差は歴然で、15サンチームといえどその差は捨象不可能だ。市場で新鮮な野菜とハムを買ってくれば、最高のサンドイッチができる。今日はもう夕飯だが。

噴火が気になってニュース見てたら、いつの間にか、『もののけ姫』が始まった。「ヤックル」が「ヤクルー」になってた。「たたり神」は普通に「デモン」だったような。「シシガミ」は「森の精霊l'esprit de la forêt」あるいは「森の神le dieu de la forêt」。例の「曇りなき眼」は、「憎しみなき眼差しregard sans haine」か。。。いろいろ意訳入っていて、おもしろい。女性の描き分けが中途半端なのに対して、男性はアシタカとそれ以外がくっきりしているなあ。そう言えば、サンが付けてる仮面って、某アニメの某先生が付けてたような。。。げふんげふん。夜のシシガミは、なんだかミトコンドリアかケイソウみたいだ、今見ると。「お前にサンが救えるのか!?Toi, est-ce que tu la sauver ?」迫力なし。美輪明宏がすごすぎた。 シシガミの首を戻しても、結局、シシガミは朝日にやられてしまうんだよなあ。戻さなかったらどうなってたんだろう。ピアノ伴奏が流れて、花咲じいさんのくだり、その後の展開がたまらなく嫌いというか痒い。あれで傑作になり損ねた気がするけど、ほかにいい案も思い浮かばない。なんとかならなかったかなあ。