labyrinthus imaginationis

想像力ノ迷宮ヘヨウコソ…。池田真治のブログです。日々の研究のよどみ、そこに浮かぶ泡沫を垂れ流し。

今週も書きものが多くて、やりたい勉強があまりできず。猛省はしたけど、とくにこれといって怠けた形跡もなく、どうしようもなかったことが判明。むろん研究関連で、やりたいことには変わりないはずで、書類書きと言えど何も得るところがないわけではない。しかし、本質的な研究ではないことも確か。ああ、でもいかんせんやりたいことが多すぎるし、やるべきこともちょっと多すぎる。

午前は、解析の復習、それから解析研に参加。定義がしっかり頭に入っておらず、なんかとんちんかんなことを言ってしまった。まあでも、最初よりかはだいぶわかるようになってきたので、前進あるのみ。午後からは、来週締め切りの書類にかかりっきり。もうちょっと早く準備しとかなきゃいけなかったくさいが、先週も類似の書類があって、なかなか余裕がとれなかった。

作業途中、メールをちらっと確認したら、とてもショッキングな内容が。
フランス人の友人が、博論を断念する、と。
ずいぶん前から指導教官や研究員らと、解釈や指導のあり方、境遇をめぐっていろいろもめていたのだが、研究への情熱は高かったので、まさかそんな決断を下そうとは、予想だにしていなかった。自分のことではないとはいえ、無関係ではありえず、かなり凹む。正直、泣きたくなった。必当然的に、作業中断。
それまでにもいろいろ相談に乗ってきて、学問的内容を離れたところで対立するのはどうかと、一応忠告はしといたのだが、事態は最悪の結末を迎えたのだった。学問上の対立が、人格上の不和を生んでしまった。残念な、あまりに残念な。
とりあえず、持てるフランス語を駆使して、差し障りのない、感情を刺激しなさそうな、それでいてほんのり暖かい気持ちになれそうな、そんな返信を書く。簡潔な文章でも、通じたようである。今年マックスの気を使ったので、3年くらい寿命が縮んだと思う。

まだ冷静にはなれないので、どうしたものか、第3者的視点を求めて、某氏に相談してみる。良いアドバイスと、おもしろいネタを頂戴する。うーむ、研究を断念するという選択肢は少なくとも今の自分には考えられないなあ。自分はまだ恵まれている方かもしれない。まあ、そんなことは一生考えたくもない。しかし、自分がその立場だったとすると、よほどの事態。いきすぎた投射は冷静さを失わせ、結果、自分まで途方に暮れてしまったのだった。せっかく立ち上げた某セミナーは続けたいけど、今後どうなるかは不透明。これではメンバーが2人だけになってしまう。ただでさえ人的資源は少ないので、大きな痛手である。その研究会関連のメールとかする。

ともあれ、自分は研究を続けたい。ので、がんばって10時までに書類を仕上げて、送付。以前では考えられないスピードで仕上げた。多少はフランス語も上達してきているくさいけど、まだまだお話にならないレベルだと自覚はしている。自分の場合は、幸い、指導教官やこちらの受け入れ研究機関の研究者は好意的。そろそろ実質的な成果を出さないと。まだ月末までにあれこれしないといけないけど、まあなんとかなるだろう。そのうち気分転換に、映画でも観に行きたい。ゲンスブールをやっているらしい。エロ[テ]イックなので、これは観とかないと。ただ、眼がだいぶ疲れているので、映画に行くのもためらわれる。とにかく、なんでもいいから眼の保養がしたい。てか、音楽したい。