labyrinthus imaginationis

想像力ノ迷宮ヘヨウコソ…。池田真治のブログです。日々の研究のよどみ、そこに浮かぶ泡沫を垂れ流し。

講義開始。

月ー水は講義・面談・研究。ふらふら・へとへと・ぐったり。
昨年度は講義に出る余裕はありませんでしたが、今年度はできるだけ出ます。
師匠の学部向け講義は、例年どおりスピノザライプニッツ。今年は、昨近の事情を反映してか、2年前に出席したときと比べかなりニヴォーを落として語られてらっしゃる。大体知っていることである。しかし、内容そのものは高度。わかりやすく詳細をそぎ落としているところに、それを伺うことができる。いろいろと気づかず見落としてしまっているところがほかにもあるに違いない。何より講義の方法で学ぶべき点が限りなくある。模倣すべし。
マスター向け講義はフレーゲ。月・火はCrocco先生のフレーゲ講義。最初なので講義計画の概説。それから本日朝一で、師匠のフレーゲとネオ・フレーゲアンの講義。参加者二人。正確かつ丁寧でいて論点のしぼられた高度な概説。師匠はWhat a rational Soulという印象。こんな頭の良い人、見たことない。フランス的なテクスト読解の手法を極めた人が分析哲学の手法をも身に付けると、こんな感じになるのだろうか。圧巻であります。模倣できる気がしない。この先、いったいどちらへ向かわれるのでしょうか。早くも課題を出される。きつそう。ついていけるだろうか。基本的な事項もうろ覚え。というか無理。What an empty Soul. でも楽しいし、視野が狭くなりがちな研究の気分転換にもなって、とてもいい。楽しむのは無理じゃない。こっそり日本のすぐれた諸研究で予習して講義に臨めれば、時間の節約にもなるしベストなのだけど。
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ラーメンどんぶりだけでは飽き足らず、ここ数日でコーヒーカップ一個、シリアル用のお皿一枚を割ってしまう。必要最低限の、ミニマムな状態になりつつある。夕食は、最近開発した、鶏肉のオリーブオイル焼きとパスタ和え。