labyrinthus imaginationis

想像力ノ迷宮ヘヨウコソ…。池田真治のブログです。日々の研究のよどみ、そこに浮かぶ泡沫を垂れ流し。

一歩も外に出ず。勉強したり、昼ねしたり、計画書を書いたり。そのための参考資料を集めていたら、GallicaでLe journal des çavansがニュメリゼされていたのをたまたま見つけた。リンク
知らんかったなあ。恐ろしい世の中になってきた。ほかにもいろいろ見過ごしているものがあるにちがいない。むしろ知らない方が幸せかもしれない。昨日、「予定調和」なんていいかげんなことを書いたせいかな。というのも、1695年、ライプニッツは匿名で、この雑誌で「予定調和説」を含むいわゆる「システム・ヌヴォー」を書いたのだった。リンク
まあ匿名と言っても、ラテン名のイニシャルがあるので、わかる人にはバレバレなのだが。論文は、p. 301から始まる。その後の書評も、当時の一般的な受け容れ方を表していておもしろい。全体をパラパラ見ていたら、やはりホイヘンスは偉かったのだなあとか(1695年没だが論文はその前に書かれたものばかりで別に特集されているわけではない)、宗教的話題が多いなあという感想。当時の学問的話題を知るうえで、必須アイテム。