labyrinthus imaginationis

想像力ノ迷宮ヘヨウコソ…。池田真治のブログです。日々の研究のよどみ、そこに浮かぶ泡沫を垂れ流し。

紀要論文。

以前、紀要に投稿した論文が、リポジトリにpdf化されて載ってました【リンクはここ】。年号は2009年なんですが、出版は2010年になってますね。どっち書けばいいんだろ。
組み文字とかおかしなことになってる。wordのせいかな。誤りも見つけました。
3頁8行目 :「無限小について」→○「無限数について」;
8頁第2段落2行目: NE I, 1, 57 → ○NE I, 1, 1 ;
15頁引用原文は、KE I, 241(KE: Epistolae ad diversos, herausgegeben von Chr. Kortholt (2 vol., Leipzig, 1734))。
日本におらず、最終確認できなかったので、仕方ありません。内容も、まだ素描した程度で、自分の満足のいくものではありませんが、現時点での一つの解答を与えてはいます。結局、ライプニッツは生得観念説によって、概念形成の謎を避けてしまうので、そこら辺をどう考えるかが目下の課題です。これからは、細かいところを詰める、地味な作業があります。急いで書いたもので、文章を練る時間もなく、紙数削減のためモリヌークス問題の章を全部削ってしまいました。現代的意義を言うには、現代の認知科学や心理学を表面的でないレベルで踏まえないといけないので、躊躇なく削ったのですが、書いていていちばんおもしろかったのはそこだったので残念。研究レベルとは到底言えませんが、読み物としてはおもしろいかもしれません。改稿版をプレプリントとして載せようか、検討中。