labyrinthus imaginationis

想像力ノ迷宮ヘヨウコソ…。池田真治のブログです。日々の研究のよどみ、そこに浮かぶ泡沫を垂れ流し。

ここ数日のこと。

29日。師匠の講義でプレ発表。まだ原稿は5分の1しか準備できておらず、即興で後半グダグダ。語学の問題以前。それでも意図したことは伝わったようで、師匠に関心をもってもらえたのが成果。急いで発表原稿を準備し、師匠の快い提案で、翌朝チェックしてもらう。良い発表との評価を得たので、自信をもつことができた。専門家からの評価がいちばんうれしい。コメントを見ると、どうしても現代哲学に向かわせたいようだが、どうしよう。まあ、わかる人が読めば、確信犯バレバレなのだが。
30日。若手研究者のコロックで発表。30分発表、30分質疑応答。改訂・添削後のレジュメと、原稿を配る。前回の発表で時間をオーバーしてしまったのを気にしたせいか、今回は25分で読み終えてしまった。地元開催のおかげで、驚異的な内弁慶ぶりを発揮して、思った以上に考えを言葉にすることができ、無事終了。ダンス(濃密)でトレ・ビアンという評価。盛り込みすぎたんだけど、筋は通っていたようだ。専門外の方にはどうなのか気になったが、おもしろく聴いてもらえたみたい。原稿が用意できていれば問題ないことがわかった。カントとかポアンカレとかとの比較など、いろいろ議論。今度はもっと専門的なところで発表したい。
31日。論文の最終調整と提出。といっても調整というほど余裕はなかった。前半の不調と発表の準備で、結局、直前までずれこんだ。紀要の方はとっくにあきらめたが、正しい判断だった。集中を分散してもいい結果は出ないし、そもそも出きない。解析研は都合により欠席。両立は難しいが、がんばるしかない。論文は、自分なりには満足のいく出来。テーマは大きいし多岐の著作に渡っているけれども、その問題について扱った研究として手始めとなる、基礎文献となることを目標にした。いろいろ細かい議論もあったのだが、それらを省かなくてはいけなかったので、よりミニシュウ(綿密)な研究を提示することが今後の課題。

なんとか一段落して、しばし放心。日本レストランにスシでも食べに行こうと思ったが、閉まってた。春休み(vacances de Pâques)だった。主に肉とお酒を買って帰るが、缶詰のレトルトが残っていて、結局それを食べた。気分転換に、何して遊ぼうか考えているうちに、寝てしまった。明日は一日休んで疲れをとって、次の目標に切り替えたい。