labyrinthus imaginationis

想像力ノ迷宮ヘヨウコソ…。池田真治のブログです。日々の研究のよどみ、そこに浮かぶ泡沫を垂れ流し。

午前、空間論セミナーで研究発表。二時間ほど。卑下するほどでもないと信じたいが、フランス語がまだまだおそまつな感じ。まあ、口語で補ってだいたい通じたし、サンプルを自分にしぼれば、以前とは比べものにならないほど上達しているので、ひとまずよしとする。いくつかいい質問をいただいた中で、一つたいへん良い指摘が飛んできた。というか、大きな勘違いをしていたことが発覚、せめて内輪で救われた。自分の研究は、古代や近代初頭のテキストに当たらなければわからないことだらけだし、テキストクリティークや歴史的アプローチだけでは不十分で、実際に数学をしてみなくてはつかめないことだらけ。何より、現代の議論を見てはじめてその意義が分かってくることも多い。本質を突くには、もっと細かい検討に加え専門内外の他者と議論を重ねなければならないだろう。幸い、余った箇所があるので、3週間後にまた発表ということに。疑問点をクリアにするには、ちょうどよい機会。まあ、これも訓練と思ってがんばる。午後、書類の件が要領良く進んで、締め切り前に提出できた。かりそめの安寧を得て、今日は早めに帰ってのんびり。そう言えば、発表で偶然思いついて、わりといいことを言った気がしたのだが、扱った主題上、言語がちらかったためだろう、まったく思い出せない。もったいない、ああもったいない。発表の際、なかなかその場でメモをする余裕がないんだけど、これはどうしたものかな。会話と同時に筆記する能力は、残念ながら持ち合わせていないらしい。録音はできる限り避けたい。堂々と「メモしますので、ちょっとお待ちを」と宣言するか、「えーと、そうですね、ムニャムニャ」と言って擬装手段を発動してその間にメモするとか、さもなくば、時間を止めるか・・・。友人が発表をノートにタペしてくれてたらしいけど、それ、自分にもパセしてくれないかなあ。