labyrinthus imaginationis

想像力ノ迷宮ヘヨウコソ…。池田真治のブログです。日々の研究のよどみ、そこに浮かぶ泡沫を垂れ流し。

とりあえず書いたものをエラボレ。同時に2論文は頭がメランジェ。昼はさすがにスルポゼ。来客あって途中でスレヴェイェ。夕方は疲れてオネンネ。
発表原稿はすでに副題のタイトルを変更。「について」を「に向けて」に変えただけだけど、そういうこと。
当たり前のことですが、発表と論文は違うと思うんです。発表原稿は聞き手がわかりやすいよう理性の秩序、すなわちデカルトの『省察』のような認識の順序を理想として書かれるべきだと思う。質疑応答などで、原稿には書かれていないことも口頭で表現できる。その点で、発表はen puissanceである。発表の際その場で補ったり修正できるし。他方で、論文は原稿に思想をすべて顕在化させるべきもの。その意味で論文はen acteであり、それでなければならない。理性の秩序でもかまわないが、論理性・体系性を与えるためには、できれば事物の秩序で書きたいところ。問題は発表論文の位置づけ。発表でありかつ論文なわけで、もうガチガチでわけわかんない。フランスではオラールの学的文化が発展しているためか、あるいは単なる怠慢なのか、発表に論文がついてくるのはマレ。僕はこのスタイルが基本的に大嫌いだが、そこには何らかの理由があるのだろう。潜在的で不完全なものである発表を引用されてはかなわない、とかそういうことだろうか。
えーと、何が言いたかったかと言うと、おそらく発表原稿の完成度がいまいちでも許してね、ということの婉曲的な言い訳。無論、完成を目指している。明日から更に忙しくなるんだがなあ。夕飯は豚とピーマン、タマネギの炒め物。「引用」ってそもそも何?と思って著作権法を見たりした、とりとめなき一日。夜はバッハでタスケテ。