labyrinthus imaginationis

想像力ノ迷宮ヘヨウコソ…。池田真治のブログです。日々の研究のよどみ、そこに浮かぶ泡沫を垂れ流し。

晴れ。Direct Energieの勧誘がしつこい。
哲学史のドクトランの発表会があり、いくつか聴いておきたい発表もあったが、動く気力がない。

だめだ、頭もはたらかない。
研究書を読んでも、目だけが運動している。

昼、日本から荷物が届いた。
頼んでいた村上春樹の『1Q84』も入っていた。
午後は資料を整理したり研究をどうしようか無駄に考えたりする。

夕方、いつものカフェで二時間ほど研究をしてみたが、あまり意味がなかった。
あきらめて、『1Q84』を読みはじめる。小説を読むくらいには頭がはたらくようだ。
帰ってからもレッフェを飲みつつゆっくり味わう。飲みすぎて寝落ちしてしまったが。
例に漏れず、ポスト・カフカ派として先達の安部公房が好きなのだが、お次は最近完結したという彼の全集を読みたい。

こんな自分にも、発表しないかという誘いと論文の催促があった。準備はしているが、いろいろと混乱していて簡単ではない。テーマはつながっているべきだが、縺れているべきではない。こんがらがってほどけなくなる前に、結びなおさないといけないのだが。

研究はこちらの方向にはまだ本格的に入りたくなかったのに、どうしたって知覚論に結びついてしまう。フランス哲学系にも当然興味があるが、グッドマンが自分にはしっくりくるしテーマが一致するので、ポスト・グッドマニアン路線でしばらく考えていきたい。ヘタにベルグソンメルロ=ポンティドゥルーズに手をつけるよりかは、クリアなビジョンが得られそうだからだ。師匠もそうだが、エクスにはなぜかグッドマニアンが多い。めずらしく、分析哲学専攻なんてのもある。他方で、いわゆるフランス思想系はほとんどいない。ここに留学することを選んだのも、数学的エピステモロジーだけでなく、そういったところに興味を引かれたからだと思う。でも、本場のフランス思想の講義がどんなものか、聴いておきたかった。